詐欺をする人の3つの特徴

1 はじめに

私はこれまでに悪質サイトにおける返金対応をたくさん行ってきました。詐欺する人と直接会うことはあまり多くはないのですが、

何度か詐欺する本人と直接対決したこともあります。これまで私が携わった事件を通じて、あくまで私の個人的な意見ですが、詐欺を行う人の3つの特徴をお話ししたいと思います。皆様の私生活において、詐欺を疑うような出来事があった場合に思い出していただければと思います。

1 特徴①・・・氏名や住所などの個人情報は嘘をつかない

私は弁護士になる前の詐欺する人のイメージとしては、名前や住所などの個人情報も捕まらないために偽名を使ったり、嘘の住所などを使っているんだろうと思っていました。しかし、実際に、弁護士になってから詐欺をする人間とやりとりする中で気付いたのは、詐欺をする人間は意外にも本名や住所については嘘をつかない人が多いとうことです。これは私も意外でした。

詐欺をするような人間が本名で堂々と詐欺をすることは何でなんだろうと自分なりに考えたことがあったのですが、おそらく、本名を使ったり身分証を提示することで相手に信用させるということに一役買っているということなのかと思います。

2 特徴②・・・小さい嘘をたくさんつく

詐欺する人に必ず共通する特徴は「小さな嘘を平気でたくさんつく」ということです。

例えば、「○日までに必ず電話します。」「月末までには資金繰りができる見込みです。」「いま打ち合わせ中ですので、あと1時間後には折り返し電話します。」「今日中にメールします。」などといった小さな約束事をことごとく破ってきます。そして、後日、約束を守れなかった理由をそれらしく語るのです。

もし、小さな約束事を毎回のようにやぶるような人がいたら、その人は詐欺師かもしれません。

3 特徴③・・・証拠を残さない(LINEのみやりとりに使う人)

詐欺をしている人が恐れている唯一のことは警察に捕まることです。そのため、詐欺をしている人は、警察に捕まらないようにできるだけ証拠を残さないように工夫しています。

例えば、電話の留守番電話にはメッセージを残さなかったり、主に電話でのやりとりをしてメールやLINEに詐欺に関する決定的な表現を残さなかったりします。

また、逮捕につながる証拠を残さないという点では携帯電話番号は契約者情報や利用履歴など足がつきやすいので、詐欺をする人は携帯電話でのやりとりを避けてLINEでのやりとりをする傾向にあります。LINEは個人情報を特定しづらいので、LINEを通じて詐欺が横行しているのです。そのため、電話番号を聞いても教えずにLINEの連絡先しか教えてくれない人が、うまい投資の話や副業の話を持ち出してきたときは詐欺の可能性を疑いましょう。

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